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①宝相華
パルメット、ザクロ、蓮華、牡丹を組み合わせた空想上の花。 | |||||
花々の美しい要素だけを抽出して作った洗練された花です。 | |||||
古代オリエントやインド、中国を経て日本へもたらされました。
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②独鈷
独鈷はインド古来の武器であり、密教では煩悩を払う目的の法具。
独鈷の形を連続して、織模様としています。
厄除けや、家内繁盛の意がこめられています。
③鳳凰
鳥の王と位置づけられ、その雄を鳳(ほう)、雌を凰(おう)と
称し、名君によって天下が泰平になると姿を現すと伝えれました。
奈良時代の正倉院の錦や、平安時代以降の織物や工芸品によく見られます。
④狩猟
獅子や、鹿、羊などを馬上の騎士が弓で射る場面を表しています。
西アジアを起源とし、特に王権を象徴する獅子狩り文の意匠は
世界各地に見られ、日本でも法隆寺や正倉院に残る錦がよく知られています。
⑤青海波
様々に変化する波の形。穏やかな大海原のように、と平穏を
願った吉祥文様です。アジアで最古級の音楽と言われる雅楽の
装束として用いられていたため、雅楽の舞曲「せいがいは」から由来
すると言われています。
⑥花喰い鳥
古代オリエントの真珠の首飾りを口にくわえた鳥の意匠が西域を通り
花枝をくわえた鳥の意匠として日本に入ってきました。
平安時代に入り、この花喰い鳥は鶴が若松を加えて松喰い鶴に変わります。
どちらも、平和や不老長寿を願う吉祥文として愛されています。
⑦唐草
歴史が古く、古代エジプトに生まれ 日本には中国を経て奈良時代に
伝えられました。蔓草が絡み合って曲線を描く文様で、花や果実をあしらった
ものが多いです。姿形から、末永く絶えず続くものという吉祥文様です。
⑧樹下双獣
樹木の下に、対照的に獅子や羊などの動物を配しています。
西アジアでは、古来より樹木は力強い生命力の象徴とされ
それを守護する願いで動物を組み合わせたと言われています。
6世紀のペルシャの絹織物にも多く見られる重厚な文様です。
⑨亀甲
亀の甲羅に似ているのでこの名があります。
西アジアが起源、他アジア各国にも古くから見られる幾何学文様。
現在では、亀の甲羅に因んでおめでたい吉祥文として愛されています。
⑩雲立涌
古代中国では雲を天界を旅する神と考え、雲の形と色によって吉凶を
占いました。西洋では、神の住む天界の神秘を示す道具とされ盛んに
描かれました。
日本の独自の文様の雲立ち涌くは、山川の清らかな気が水蒸気となって
天に向かって湧き上がり立ち上るイメージで吉祥文として愛されています。
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